母音字(前回・part1)はこちらから↓shinonometan.hateblo.jp
はじめに:
母音字の次は子音字です。子音字はロシアキリル文字33文字のうち20文字を占めています。結構数が多くまた、ローマ字に似たもの、その中にも音が近いものもあれば全く違うものもあって覚えるのは少し大変かもしれません。当然キリル独自の形の文字もあります。母音字と子音字とあと二つの符号文字を覚えるとロシア語を読むための基礎が身に付きます。
それでは一つづつの文字の発音を見てみよう。
キリル文字大文字と小文字(読み、ローマ字表記)の順です。
(ローマ字は英語みたいなイメージです。)
Бб(ベー、B)日本語のバ行の音です。
Вв(ヴェー、V)英語のVの音にそっくりです。形はBそのものだけれどバ行の発音じゃないので注意してください。
Гг(ゲー、G)ガ行の音とほぼ同じですが鼻濁音にせず、アヒルの鳴き声みたいに「ガー」っていうときのGの音です。
Дд(デー、D)ダ行の音と同じですが軟子音と合わさるとヂャヂヂュ...といった具合に発音します。顔文字の口のですね。(゜Д゜)
Жж(ジェー、Zh)ジュって音だけどJとかジャ行とは違って舌をスプーンみたいに窪ませてジューって発音。フランス語のボンジュールのジュみたいな。
Зз(ゼー、Z)ザ行の音。数字の3ではない。
Кк(カー、K)カ行の音。
Лл(エル、L)ラ行の音。英語のLに似ていて舌を口の天井にべちゃっとつけて発音。巻き舌にはしない。
Мм(エム、M)マ行の音。
Нн(エン、N)英語のNの音。ンの音に近いけど少し違う音。H(エイチ)ではないことに注意。
Пп(ペー、P)パ行の音。ギリシャ文字のπ(パイ)に由来。
Рр(エル、R)ラ行の音。舌を歯茎より少し内側にしてるrrrrrって巻き舌の音。P(ピー)との混同に注意。
Сс(エス、S)サ行の音。
Тт(テー、T)タ行の音。
Фф(エフ、F)英語のFの音。ギリシャ文字のφ(ファイ)に由来。
Хх(ハー、Kh)カ行とハ行の中間の音。"カ"を発音するときのように歯を構えて"ハ"を発音するイメージで。
Цц(ツェー、Ts)ツァの音。
Чч(チェー、Ch)チェの音。
Шш(シャー、Sh)シューって音。前述のЖに似た口の形でZをSに変えた音。英語のShouldみたいに。
Щщ(シチャー、Sch)前述のШよりも日本語でシャシシュシェショって言った時の音に近い。
実践編:キリル(意味)→ローマ字→カタカナ読み(実際のロシア語の発音に近い)
Буква(文字)→Bukva→ブークヴァ
Водка(ウォッカ)→Vodka→ヴォートカ
Где(どこ)→Gdye→グヂェー
Жить(生きる)→Zhit'→ジーチ
Зол(ホール)→Zol→ゾール
Карта(地図)→Karta→カールタ
Ленин(レーニン)→Lyenin→リェーニン
Мама(ママ)→Mama→マーマ
Но(しかし)→No→ノ
Раз(回)→Raz→ラース
Совет(ソビエト)→Sovyet→サヴェート
Так(そう)→Tak→ターク
Фото(写真)→Foto→フォト
Хорошо(良い)→Khorosho→ハラショー
Царь(皇帝)→Tsar'→ツァーリ
Человек(人間)→Chelovyek→チェラヴェーク
Шесть(6)→Shest'→シェースチ
Ща(今)→Scha→シャー ←※口語的な言い方ですが.....。
これで大体の単語は読めるようになりました。次は二つの符号文字と読み方の規則などを取り扱おうと思います。
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