今週のお題「最近読んでるもの」
↓この四冊です。↓
前の記事とも内容がかぶっていますが.....
一番左のザミャーチンの「われら」は100年ぐらい前にソ連で書かれたディストピア小説で、今からはるか未来のの世界の<単一国>に住む宇宙船の設計技師が主人公です。
物語は主人公の日記という形で進んでいき、<恩人>という指導者はレーニン、<守護者>はKGB(秘密警察)を暗喩しているように見えます。
<単一国>では人々は個別の<ナンバー>として労働や異性のパートナー、起床・就寝時間、思考などといった行動すべてが当局によって管理されています。
そのような状況の中で主人公はある女性のナンバーと出会い<単一国>の意図にそぐわない思想にだんだんと染まっていく.....といった内容です。
まだ読んでいる途中ですが主人公が宇宙船の設計者というのがいかにもソ連らしいなって思いますね。原語はロシア語なので独特の言い回しが面白くて好きです。
「ここはロシア語だとこう書くのかな?」と想像しながら読むと面白さ二倍です。
以前にジョージオーウェルの「1984年」を最初の方だけ読んだのですがあんまり興味なくて飽きちゃったんでディストピア小説に再挑戦ということで読んでます。世界観が結構ソビエトチックなので私にとっては1984年よりなじみやすいです。
二つ目の丸山正夫「日本の思想」は国語の授業に出てきた「であることとすること」が含まれるお話で「日本は島国だから村社会なんだよねー」とか「日本の文化って色々ミックスしてるよねー」みたいな日本に対する自分の漠然としたイメージを「思想の歴史」といった部分から言語化されていて面白いです。
三つ目の黒田龍之介「ニューエクスプレスプラス ロシア語」はロシア語の復習のためにパラパラって読んでます。結構優しいので初心者の人にもお勧めです。
四つ目の白取春彦訳「ニーチェの言葉」は哲学家ニーチェの名言集みたいな本です。
一ページごとに名言とそのもとになっている文章をまとめていて、テーマは色々で「愛について、友について、人生について」とかです。
夜に疲れててあんまり深く考え込まずリラックスしたいときとかにパラパラって読んでます。
読書の秋ということで皆さんもいろんな本を読んでみませんか。